誰に需要があるのか。
何故ランキングするのか。
知らん!
結論、シナリオは自分が最も興味があるジャンルで最大の力が発揮されるので、好きな事書いていれば良いのです。
が、行き詰りを覚える方や、そもそも自身の適性ジャンル自体が決まらない方も多いでしょうから、全ジャンルを書いてみた結果、見えてきたメリットデメリットを述べてみます。
ランキングの上下基準は 成果が出やすい です。
この成果には「これを書いてみると、良い練習になる」という意味合いも含まれています。習作で書いてみて欲しいです。
勿論、需要やニッチも考慮しています。
後、受け入れ皿(出版社など)も考慮しています。
各項の最後にそのジャンルの代表作を貼っておきますが、これを参考にするか否かはなんとも言えません。代表作の後ろには無数の模倣犯が居るので、そこと戦う破目になるので……。
後、ファンタジー、というのは抽象すぎるので入れていません。
小説、脚本を前提に考えています。特に小説傾向が強いです。
では。
絶滅危惧種です。
ここから9位までは全部そう。
書きやすい、書き辛い云々の前に、市場が無い。
このジャンルで今、生計を立てられている人がいるのか疑問です。
出版物オンリーで生活するのはまず無理なので、別のビジネスプランを必要とされます。
例えば、カルチャークラブやオンラインサロンなどを立ち上げて、そこで会費を得る。
交流サイトを立ち上げて広告費で稼ぐなど。
勿論、ドラマ化やアニメ化も不可なので、敷居が激高いです。
現状「文字すら読まない」層が30代くらいまで上がってきているので、描写すらも抜いて感性だけをやり取りする文学形態では、披露する場所も無ければ感想を述べられる読者も少ないので、作家が成長する為に必須の「他者の意見」を聞ける機会が極端に少なくなります。
特別な思い入れが無い限り、嗜む程度の触り方しかできない状況です。
とはいえ、本気で取り組むと色々と勉強にはなります。
どういう言葉を、どのタイミングで、どんな振りを利かせれば理解してもらえるのか?
この研究に、短文は効果的です。
しかし、気持ちが入り過ぎて自分が気持ちよくなるだけ、というデメリットも多いので、冷静に分析する心がけは必要です。
これもだいぶ厳しいですね。拘り抜く情熱、信念が無いとまず無理でしょう。
「少しでも書く事でお金を稼ぎたくて」程度の信念ではまず無理。
理由は詩と同じで、市場が薄いからです。
特に絵本!
絵本を読む子供より、YouTubeを観る子供の方が億単位で多い現状です。
販売部数が確保できないので、一人で全部をやらなければならない激務の仕事でもあります。
こういう市場の無いジャンルは別のビジネスモデルが必要で、キングコング西野さんのようにオンラインサロンを展開するなど、作品以外にも注力しなければならないのが、ハードルを更に上げています。
ちょっとやそっとの気概では無理なので、こちらもやはり嗜む程度になりそうです。
勿論、こちらもメリットはあります。
それが、拘りの多様化。
みなさん拘って作品を作ると思いますが、童話の場合、この拘りの種類を増やす必要があります。実際に絵本を子供に読み聞かせされた方は御存知でしょうが、子供の食いつくポイントは一定ではありません。
法則もあって無いようなものです。
どこに食いつくか分からない、まさに暗中模索の海に飛び込むようなものです。
なので、拘りを変化させないと対応できないので、この訓練の為には最適です。
やるなら、ギリギリ短編。
理由は同上、市場が無い。詩、童話ほどでは無いですが、ここでビッグヒットを狙うのは道端で百万円を拾うより難しいかと。
でも、好きな人は一定数います。
あと、物書きはみんな書きたがります。
本当に好きな事を書く、って、たぶん純文学でしかできないので、書いていてすこぶる楽しいです。
初心者にもオススメです。
超オススメです。
というのも、純文学って、概ね自伝になります。自身の人生で体験した事をベースに書くので、書きやすいです。
でもって、シナリオはどう足掻いても「自身の経験や知識」からでしか生み出せないです。
自身の人生を切り抜いて、加工して、変容させて物語とします。
この感覚を掴む為にも、純文学は良い体験になります。
後、自身の好きな文章や、構成も如実に出るので、自己分析にも有効です。
好き嫌いではなく、一回やっておくべきですし、きっと一度は書く事になります。
「客に媚びた作品なんか、もう書きたくないんだ!」期が、必ず訪れるので、その時書く事になるはずです。
現在、「WEB小説」サイトが乱立し、コロナ影響もあって小説を書く人が増えていますので、同時に、純文学を書く、読める方も増えています。売れやしませんが、意見を貰える場所、読み合う場所はあります。
残念ですが、この辺りですね。
SFは、厳密に言うと「SF単独ではキツイ」って感じです。
「SF+バトル」「SF+推理」「SF+恋愛」とか、他を絡めないとキツイって意味です。
逆に言えば、他と絡ませてしまえば突如として品や密度があがるので、今でも有効です。
昭和のSF全盛期のようにはならない、という意味で、この順位です。
初めて書く、書くジャンルに悩んでいる方には、SFはオススメです。
やる事が多いから。
まず科学知識を入手しなければなりません。政治思想、人生感も作り上げなければなりません。意外性も考慮する必要があります。
これをストーリーに落とし込み、説明の量や、見せ方にも気を配らなければいけません。
やるべき項目が多く、これらを一つ一つ潰していけば自然と物語ができますし、作った作品の推敲も楽しい上に勉強になります。
あと、どの道、SFはいつか通る道です。
10本も作ればネタ切れを起こすので、SFの力を借りるのは必至。
「SF+何か」は、誰もが必ずいつかはやります。
資料も多いですし、取り組みやすいジャンルだと思います。
おすすめ。
これも、どうせいつかやる事です。
脚本家志望なら必須。これに触れずに脚本界を渡り歩くのは不可能でしょう。(日本のドラマ、大半これですよね?)
って事で、いつかやるなら、早めにやっておいた方が良いです。
シナリオを書く! とは、8割方「資料集め」だったりします。書くと調べるは常に同時進行なので、その癖を掴む勉強になります。
注意すべきは、「調べた資料」で書いた事は、あくまでオマケって点です。
資料を調べて書くと、すごく満足感があって「これは面白い!」と思いがちですが、それ、作者のアドレナリンが出ているだけで、観ている人はさほど面白くないです。
よく医療物の手術シーンや、裁判物の弁護シーンなどで専門用語をまくし立てる場面がありますが、あれで気持ちいいのは作者だけです。専門用語なんか誰も聞いちゃいないですし、覚えてもいないので、あくまで演出の一環だという客観視を持つ訓練になります。
CSI:科学捜査班 コンパクト DVD-BOX シーズン1 [ ウィリアム・ピーターセン ]
専門とまったく同じです。
どうせ、いつかはやる事です。
避けては通れません。
注意点も同じで、調べた知識はあくまでオマケであり、演出の一つに過ぎないです。
どういう角度で時代を描写するのか?
この方法を探す訓練としては、非常に適しています。
特に時代劇などは、既に一定の様式があるので、ここから脱却してオリジナリティを出す工夫を考える訓練にもなります。
未だに需要は多いので、書く価値はあります。一度はチャレンジして欲しいです。
知らない方の為に説明します。
現状、検索窓に 「小説」と打ち込み、スペースを押すと、「小説家になろう」というサイトが一番上に表示されます。
日本最大の「アマチュア小説家サイト」です。
あまりにヒット数が多いので(月1000万検索以上)、プロもここで売れる為に入り込んでいます。
近年の小説は、ここ発信の作品しか売れていない、ってほどの影響力があります。
ですので、コンテストに通らない方は、このサイトや他のアマチュアサイトで売れてデビューする「書籍化」って奴を目指す方法がベターになっています。
こうしたサイトは、メリットとデメリットがはっきりしています。
メリット
「他者の意見をもらえる」
昔は本当に大変でした。WEBの無い時期は、友達を片っ端から捕まえて読んでもらったり、親兄弟にも読ませたり……。
でも、ほとんどの人が読んでくれません。
コメントも「んん、いいんじゃない?」というお世辞だけです。(対面なので、「面白くない」とは言えないですよね……)
そんな時代に「コメントをもらう」というのは非常に、非常に大切で困難でしたが、今ではこうしたサイトで交流しながら、しかも他の方も書いている人なので分かり合える部分が多いです。
これはWEB時代ならではのメリットです。
因みに、本サイトのライターさんも「エブリスタ」というWEBサイトでの集まりです。
デメリット
一定の形式が存在する。
これですねー。WEBだから自由! かと思いきや、WEBの方が形式主義です。
個性を出して書くと、すぐに弾かれます。特に「小説家になろう」はこの傾向が強いです。
逆に、コンテストなどでは「個性が無い!」で弾かれますので、真逆です。
「WEB用」の書き方を求められますので、そこに徹する必要があります。
また、WEBでヒットできたからって、一般文芸では相手にされない可能性が高いです。
WEB用、一般用で能力を磨かなければならない時代って事です。
便利ですが、やる事は増えましたね。
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