シナリオ初心者向け おすすめジャンル! 迷った時は、まずはここから 14選

7位 バトル・スポーツ、音楽

 

書きやすいので、とりあえず書いておけば良いと思いますし、私が述べるまでもなく、多くの男子はここから入るのでしょう。

おススメ度は低いですが

 

特にスポーツですね。

昭和時代のように「男子は野球、女子はバレー」の時代だと、市場も広くて良いのですが、今はそうではありません。

多種多様のスポーツがあります。

「知られていないスポーツを取り上げる」という王道パターンも、出尽くしています。

ですので、「スポーツ」のみで勝負できるのって、漫画くらいです

小説、脚本だと「スポーツ+何か」にしないと書ききれないですね。

漫画も「スポーツ+画」ですし。

 

あと、無理やり付け足しましたが「音楽」も同様です。

「音楽のみ」で成立させるのはほぼ不可能なので、メインは青春に、メインはミステリーに、などなど、音楽以外の仕掛けが必須となります。

 

書きやすいのは書きやすいと思いますが、それは他の人も同じなわけでレッドオーシャンに飛び込む覚悟で書いて下さい。

ちょっとやそっとの個性では、髪の毛一本たりとも海面に出ないはずです。

 


6位 コメディ

 

おススメ度はかなり高いです。

一言でコメディといっても表現方法が多種多様であり、また、これ! と言った形式を自身で作らなければならないので、創造性が高いのです。

一時期のラノベで良く見た「会話文だけの漫才調」など、その時期によって流行り廃りの幅が大きいのもオススメできるポイントです。

 

どれだけ模写しても、世界観や雰囲気、システムなどは自身で考えなければ通用しない。

 

当たり前に見えるのですが、なかなか出来ないです。

コメディの流行り廃りは非常に速いので、流れを追って書いていくだけでも、色々なバリエーションを習得する事になります。

 

何より、体力勝負です。

 

執筆に体力勝負とか意味分からん! って感じでしょうが、コメディ書くと分かります。

私も十代、二十代は良く書きましたが、今は書けません。

あのテンション、もう無理! 10ページも書くとクタクタになります。勢いで押し通す若い世代に、中年達は体力が追っつきません。

 

であれば、中年ならではのコメディはできないか?

 

↑これ、最近かなり少ないので穴場だと思ってます。

何事もアイディア次第。

特に、世界観を捻り出さないといけないコメディは、かなり消耗しますが、得られる物も大きいです。

市場も広いですしね。

 


5位 ホラー・サスペンス

 

個人的オススメ第2位。

1位も似たジャンルですが、観点が違います。

ここで学べるのは、「演出」

試しに書いて欲しいです。

執筆時は「これめっちゃ怖い!」って思うはずです。

三か月後、再度読んで下さい。

「つまらん」

ってなります。ほぼ確実に

 

これは、演出が出来ていないからです。執筆時は自身も世界に没入しているので「怖い」と思うのですが、冷静になってから確認すると、そうでも無いのです。

客観的で、冷静な人に「恐怖」を与える為には、演出手順が不可欠です。

どういう事態の運びをして、道具を必要として、間が必要で……などなど、入念に準備をしなければ万人に恐怖は植え付けられないのです。

 

どのような順序を使えば良いのか?

 

これを考えるのは非常に大切で、また、応用が利きます。

どんなジャンルでも「スリル」や「恐怖」は使われるわけで、この方法を習得するには「ホラー・サスペンス」を作るのが最適だと思います。

人の真似事ではなく、実際に自分で書いて、作り出してみる。

 

やる価値は十二分にあります。

市場もMAXに広いので、書いて損は無いジャンルですね。


4位 恋愛(BL含む)

 

これについては、「まず、何から書いたらいいか」で迷っている方向けです。

迷わず恋愛を書いて下さい。

 

俺、男子だし、恋愛とか興味ないけど……

 

でも、書いて下さい。

ここで迷う必要は、一切ありません。

恋愛書かずにシナリオなんて書けないんです。恋愛せずに、売れもしないです。

恋愛書きたくないなら、漫画へ転向してください。

小説、脚本では絶対に必要です

 

理由は簡単です。

視聴者の大半が女性だから。

この需要からは、逃れられないです。

 

もう一つ大きな理由もあります。

「実体験に基づくから」

実体験抜きで恋愛書くとか、たぶんできないです。できても中身スカスカです。

半自伝、もしくは「こうであったらいいな」という理想のようになってしまうのも、恋愛の特徴。

 

故に、書きやすい。

 

書き始めの方が執筆を止める理由は「最後まで書けないから」がほとんどです。

 

なんなら、実体験をデフォルメして書いてしまってもいいです。(←この方法が一番オススメ)

実体験ベースなので、だいたい最後まで書けます。

このような意味でも、恋愛は必修科目で、一年生の初めの授業だと思って取り組んで欲しいです。

 

言うまでもなく、市場はMAXです。

 


3位 ライトノベル(アニメ風)

 

んん、もう、ラノベ風にしないと小説も脚本も無理だと思います。

もっと言うと、「漫画」風じゃないと無理。

もっと言うと「アニメ」風じゃないと、無理。

 

昨今の日本の小説、ドラマ、映画、全部そうなってますよね。

アニメ化、ゲーム化、メディアミックスできないもので勝負できない。

最低でも、アニメに寄せた作りにして下さい。

 

嫌かもしれないですが、仕様が無いです。

そういう時代です。

合わせて下さい。

 

合わせるのが無理! って人は、別のビジネスモデルを考えて下さい。

 


2位 ノンフィクション

 

できるものなら、これが最適解です。

できるものなら、ですが……。

 

まず、フィクションの越えられない壁「リアリティが無い」という難題が存在しない

これだけでどれほど楽になるか……。

演出とか、そんな小難しい事を考えなくてもいいのです。

ありのままを伝える能力さえあれば、それでいいのです。

 

何より「書きやすい」。

ノンフィクションですので、多くの方は自伝、ないし知人の話で、そこにご自身も関わっているはずなので、書きやすいです。

自身が体験した事って、本当に、書きやすいのです

 

只、大問題が一つ。

 

それが、商品として売れるほど興味深い体験なのか?

 

……。

私に、そんな体験は無いので、書けません。

何か特異な体験がある方は、迷わず書くべきです。

そこらの作られたファンタジーなんかより数倍書きやすく、数倍需要があり、価値もあります。

あれば……、ですが……。

 

 

あぁ、で、これを言いたかったです。

「作家ものは書かない」

初めの間は良いです。まず、最後まで書く! が最重要なので、自身の執筆体験を書くのはオススメします。

でも、これで一発狙おうとしないで下さい。

 

糞つまらないので!

 

個人的な感想でもありますが、作家が書く作家の苦しみとか……何? 自慰行為を見させられているんですか? 苦しいのなんかどんな仕事でも一緒だろ? 知らねーよ、って感じです。

芸も無いです。

半自伝に頼らないと物が書けないとか、レベル低いので、その程度の物を我々に見せないで欲しいです。マジで。

書きやすいからって、「作家物」に逃げないよう、お願い致します。

 


1位 ミステリィ

 

一度は書いておくべきジャンル。

ぶっちぎり、これですね。

群を抜いて、これです。

 

そして、圧倒的多数の方が回避しようするジャンルです。

 

「トリックとか考えられない!」

 

でしょうか? トリックなんか幾らでも考えられるので、書いてみてください。

トリックなんかコナン・ドイルのパクりでいいので、短編でいいので書いてみてください。

ミステリィを書くと、世界が変わります

 

理由をあげます。

 

客観的に組み立てないと、謎解きまでいけない

 

まずこれ。むしろ、これ目当てで書いて欲しいです。

ミステリィの最大の魅力は「トリックは何か?」「犯人は誰か?」です。

って事は、これを隠さないといけない分けです。

この隠す技術が、物凄く勉強になります。

いきなり書き始めても、隠せません。モロバレになります。

どうやって隠すのかを必死で考えます。すると、伏線の出し方や、台詞の使い方など、すべてに気を使わなければ隠せないと気づきます。

しかも自身が感情移入して書いてしまうと、この隠しが崩れて物語として成立しなくなるので、客観的に眺めなくては、伏線は作れません。

 

これが、超重要!

 

他のジャンルって、ある程度勢いで書いちゃっても大丈夫なんです。

ミステリィで、これは通用しない!

客観的に俯瞰的に、パズルを組み立てるように入念に練り込まなければ、物語にすらなりません
自分で読んでも「あ、これ駄目だ」って、すぐに分かります。

すぐ分かる! が重要。アドレナリン全開で書くと、「これ駄目だ」に気づくまでにめっちゃ時間が掛かります。場合によっては一生気づきません。

が、ミステリィだと、即座に自分で理解できます。

 

この感覚が役立つのが「推敲」

 

どんなジャンルでも「推敲」無しはあり得ません。

でも、どこをどう直したら良いのか、自身で分からない場合がほとんどです。

だから、他者に聞きます。

まぁ、ミステリィも他者意見は必須なのですが、感覚的にはパズルをやっている感覚になるので、この俯瞰的な感覚を身に付けるのに、ミステリィは最適です。というか、ミステリィくらいでしか身に付かないかもしれません。

 

ミステリィで得た技術は、全ジャンルで再利用できる。

 

ミステリィは技術畑なので、数々の技術を自己開発しなければなりません。

例えば、犯人に追われる恐怖、亡くなった人物への感情、背景を作りそこにヒントを混ぜる方法、人物の人数設定、ページ数の管理、全体尺の管理などなど。

これらを駆使しないと、作れません。

※ 特に、背景を書く作業を苦手とする方が多いので、参考になります。

 

これら全て、全ジャンルで使う技法です。

 

でも、他ジャンルだと、使わなくても書けちゃうんです

だから、成長率が悪い。

ミステリィは成長しないと、開発しないと書けないジャンルなので、強制的にレベルアップします。

このレベルアップ後、以前書いた作品を読んで下さい。

 

直したいところだらけになっています!

推敲能力が、飛躍的にあがっている証拠です。

 

度々出てくる「手順」というワードの意味もご理解頂けるはずです。

トリックはパクりで良いので、一度書いて欲しいなぁと思います。

ミステリィの持つ唯一無二の「パズルゲーム感覚」は、世界を変えます。

 

まとめ

 

長くなりました。

道中「作家物に逃げるな」と言いながら、このランキングは作家物に逃げているよな……と、猛省している最中です。

 

んにゃ、この一年、私は書評しかしていないので、良しとします。

あくまで、アマチュアなんちゃって書評家の意見です。

冒頭述べましたが、「一番書きたいジャンルが最適」なので、それ以外で何か書きたいなーって時に、参考にしてみてください。