【シナリオ書き方講座】初級編① 準備するもの、必要になるもの 


※あくまで、脚本、小説を書くという前提で進めていきます。

漫画原作もネームではなく「脚本」での書き方として捉えて下さい。

 

道具

 

紙とペン

パソコン

ワープロ

 

要は、何もいらないって事です。パソコンと言っても、文字が打てればOKです。

只、ネタ探しをするのにネットは大活躍しますので、ネット環境はあった方が良いです。なくても大丈夫です。

このブログ記事が閲覧できている時点で、これは突破できているはずなので、次に進みます。

 

 

必要になる知識量とメンタル

 

ここからは重要なので、一つ一ついきます。

具体的な道具ではなく、知識や心構えです。

 

① 読書量  

映画であれば1,000本、漫画であれば1,000タイトル、小説であれば1,000冊

今これだけ読んでいないとダメではありません。

最終的にはこれを目指して下さい。

最低限のラインです。

「俺は何にも影響されたくないんだ! だから何も読まないし見ない!」

でも構いませんが、単純に時間が掛かるだけなので損です。

取り込んだ知識以外からは、人は何も生み出せません

 

沢山読んで、沢山観た方が、早く多くのアイディアが出せるようになります。

ゆっくりと少ないアイディアを出したい方は、別に読まなくてもOKです。

インプットの無い人間に、アウトプットはあり得ないのです

 

 

② アンテナ貼り 

日常の全てが材料です。

例えば、通勤通学途中に、炉端で警察官に事情聴取をされている人がいます。

 

なぜ、事情聴取されているのでしょうか?

 

という疑問を自分に出すようにしてください

何も思いつかない場合、読書量が足りません。別にミステリィの話はしていません。恋愛物だって、警察が絡む話は腐るほどあります。この程度がパっと頭に思い浮かばないのは、そもそも知識や体験がないからです

 

更に、頭に思い描く場合に、それが今観ている世界と適合しているのかも検証しましょう。

「私は、今のこの場面を勝手に妄想したけれど、それが現実とどれだけ異なっていたか?」

を確認する、という事です。

事情聴取されている傍らに破損した車があれば「交通事故」だと分かりますが、そうではない事も多いです。

ヒントが無いか、探しましょう。

どうしても分からない場合、近づいて聞き耳を立ててもOKです。

私なら、そうします。

 

面白い出来事はそこら中に転がっているので、それを絶対に逃さない

 

シナリオの勉強をどれだけ積もうが、これができない人は作家に向いていません。

何か面白い事が無いか、四六時中探すべきです。

 

体験を探して下さい。

 

慣れれば、特に苦も無くできるようになるので、才能とか関係なく、単なる習慣です。

 

 

③ 面白いを、決めつけない 

 

これは精神論です。

「この作品は絶対に面白い」と、自分で決めないで下さい

「面白い」というのは、他人が決める事です

 

ココ、重要!

 

多くの人がシナリオを挫折するのは「書けない」の前に、他者評価への打たれ弱さが原因です。

いざ書いてみると、

「あれ、全然面白くない」となる場合が多いはずです。それが原因で「私才能ないかも」となり、書けなくなる。

 

逆に、

「これは傑作だ!」

と思って知人に見せると、苦い顔をされる場面も多々あります。

更に逆に、

「これ、面白いのか?」

って作品が絶賛される場合もあります。

 

面白いかどうかは、作者では判別できません

 

強いて言えば、類似作品に似ているから面白いはずだ……という推測は立てられます。

 

結局、読書量がものを書かせます。

という事で、最重要は①。

 

今回のまとめ。

 

書くという作業に必要な要素は、「読む」と「体験」と「考える」
・面白いを、自分で決めるな!

 

 

この先色々と述べますが、奥義はこの二つです。

どれだけ論理で押し通しても、最終的にはこれが全てです。

決して難しい事ではありません。

 

好きであれば、誰でも簡単に、今からでも取り掛かれる作業です

 

しかも、お金はたいして掛かりません。

本棚に眠っている書籍を片っ端から読む。月1000円ほど払って、動画サイトの作品を片っ端から見る。

それだけです。

旅行に行くより、お金はかかりません。電車賃よりも安く、物語は書けます。

 

次回から、具体的に作法に入りますが、まずは心得から……でした。