連休に観たい おすすめ 生き物ドキュメンタリー作品 9選

連休。

それは、日々の肉体過労と精神ストレスを癒すマインドオアシス。

癒されたい、でも少しの教養と刺激で観たれたい。

そんなオジさん達。

 

ドキュメンタリーを観ましょう!

 

無類のドキュメンタリー大好きおじさんの私が選ぶ、いつまででも観られる、何度でも観られるドキュメンタリー特集です。

無駄な時間など、存在しない。

癒されながら、教養を高める、そんな素晴らしい時間をあなたへ……。

ほぼBBC(英国放送協会)です。BBC最高。NHKにもこのクオリティ求む。

 

※今回のご紹介作品は、全てAmazon Primevideo で観れます。

 

密着! ネコの一週間

 

イギリスのとある猫好きな町で、実験を行いました。

飼っている猫にGPS、小型カメラ付きの首輪をつけて一週間暮らしてもらいます。

さて、猫たちは、どんな行動をしていたのでしょう?

 

ほら、もう楽しい!

もう癒される!

 

日本の都会では猫は室内猫が多いようですが、そもそも室内猫ってなんやねん、って感じの田舎街の方々にはとても興味深いドキュメンタリーです。

猫は冒険心が強く、放し飼いが基本です。

 

で、出て行ったはいいが、どこで何をしているのかさっぱり分かりません。

 

いつの間にか帰ってきていて、いつの間にか居なくなっています。

その時、彼女、彼等は、どこで何をしているのでしょうか?

気まぐれ野郎共の、生体記録を綴る話です。

 

正直、あまり意外な結果は出ないのですが、今まで「きっとこうじゃないのか?」と妄想していた事が、データを元に裏付けされていくのは快感です。

実験としても稚拙ですが、猫の謎を解く! って、かなり広範囲に需要があると思います。

もっとも身近で、もっとも不思議な動物である猫。

この謎がほんの少しでも理解できるだけで、ハッピーになれるのが我々人間なのです。

 

 

イヌ その秘められた力

 

次は犬です。

できれば猫の次に観た方が良いでしょう。

犬という動物は、この世界で最も特殊な生物です。

 

人との共依存を成し遂げた、唯一の動物です。

 

近年まで馬も入っていましたが、自動車の発達により競馬、乗馬意外での接触は無くなってしまいました。

人は常に(道具を)進化し続け、進化に対応不可とあれば、数千年も共に生活してきた馬を容易に切り捨てます。

 

犬は、他の生き物とは違います。

 

愛玩だけではなく、その能力も人と共に進化をさせてきました

例えば、「遠吠え」

今の犬は、ほぼしません。ですが、狼はします。

遠吠えすると人間に煙たがられるので、しなくなりました。

これ、進化なんです。

人との共存の為に、群れを捨てた! ってこと。

 

更に、盲導犬のように人を介護したり、警察犬のように捜査協力できたり、人への協力体制が半端無いです。

この協力的進化を、和める愛らしい映像と共に観られる一作。

 

犬、最高。

 

 

シャーク 海洋の覇者

 

サメ。

けっこう微妙な立ち位置の生物だと思っています。

確かに魚類としては、食物連鎖ピラミッドの頂点です。

が、海洋の実質的な覇者は、哺乳類。

 

シャチ!(後で出るので割愛)

 

シャチの能力の前では、サメはデカイ魚に過ぎないです。

クジラも、サメでは倒せません。(シャチは倒せるけど)

メガロドンが絶滅した理由が、シャチの出現とも言われています。

 

そんな、ジョーズ頼りの人気と、頭の悪そうな雑食イメージがあるサメですが、魅力はあります

 

シャープでバランスのよい、戦闘機のような体系。

おどろしい目と、再生可能な刺々しい歯。

 

サメはね、見た目なんです

見た目の格好良さが、少年心を釘付けにするのです。

本作は、そんな少年心をよく理解しています。

 

サメの体が、格好いいんだ!

 

これ作った人、サメが如何に格好いいかを考え尽くして編集しています。

ドキュメンタリーなので色々説明していますが、そんなナレーションより、サメが格好いい!

 

その計算され尽くした隆線に、耽溺せよ!

 

男には男にしか分からぬ世界があるのですが、本作はその典型です。

只々、サメが格好良いだけの1時間。

そんな時間が人生の内にあってもいいじゃない。

 

 

人類滅亡(おまけ)

 

生き物ばかりなので、箸休めに紹介します。

これも凄く好きなドキュメンタリー、というか「空想科学」ですね。

 

もし、たった今、人類が滅亡したら、地球はどうなりますか?

 

というIF設定の話です。

SF好きにはたまらん内容ですね(笑)

この手の空想科学はSF界では常連なのですが、本作はある程度科学検証に基づいて製作されています。

ん?

って思う内容も多いですが、面白いです。

特に、日本の軍艦島がピックアップされているので、我々日本人も楽しめる要素があります。

個人的に好きなのは、

「宇宙ステーションでDNA保存なんか、意味ないよ」

でした。

宇宙ステーションでDNAのデータを保存し、後に人類が絶滅しても宇宙人に見つけてもらって再生させてもらおう! 企画が、実際に行われているのですが、ここに強烈なツッコミをしています。

 

その前に「宇宙ステーションを制御する人間がいないから」!

元も子もない話で、笑いました。

人が作った物は、人が制御する前提で作られている。

そんな哲学的な要素もあります。

 

「もし、地球上に人が居ない状況で冷凍催眠から目覚めたら」なんてシナリオを考えている方は、観ておいた方が良いです。

概要はつかめます。

だいぶ甘めに作ってあるので、後から別の資料探しは必要ですが。

 

 

 

 

 

皇帝ペンギン 

 

この辺りからは定番ドキュメンタリーです。

美麗な映像、撮影日数など、予算を掛けられて作られた名作。

きっと一度はどこかで目にした作品。

 

まずは 皇帝ペンギン

 

ヒット作なので、蔦屋さんに大体あります。

南極の皇帝ペンギンの生態を記録した作品ですが、「子育て」を中心に製作されています。

どの映像も全て可愛く愛らしいのですが、やはりそこには自然の厳しさも写し出されます。

 

内容は以下の通り。

 

皇帝ペンギン子育て

Mission1 卵の受け渡し

メスからオスへ卵を受け渡します。(理由は後述)この時、20秒以内に卵を受け渡さないと卵の中のヒナは死亡する確率が高くなります。(いきなり厳しい試練……)

 

Mission2 大寒波 

最大の見所です。皇帝ペンギンと言えばこれ。多くのペンギンがスクラムを組んで吹雪を耐えます。

全ては、ヒナを凍死させない為にやっています。

耐える! とにかく、耐える!

 

Mission3 ひたすら待つ

スクラムをやっているのは全てオスです。

メスはこの間、海で餌を取っています。出産による体温低下を抑える為と、ヒナに餌を与える為です。

この頃にはヒナが父のお腹の下で孵化しており、オスがひらすら耐えます。

寒波の中、待ち続けます。食うものは氷しかありません。

皇帝ペンギンは基本このスタイルで、オスがひたすら待つ! 耐える!

 

Mission4 ヒナの受け渡し

耐え続けたオスの元へ、餌を取ったメスが戻ってきます。

ここでヒナ育成のバトンタッチ。

ヒナの受け渡しも大変です。

オスが守りきれたヒナは多くはなく、メス達によるヒナの争奪戦が始まる事も多いです。

この取り合いで命を落とすヒナも多い……。

 

Mission5 オス、海へ戻る

雄の苦難は終わらない。

飢えに飢えたオスは、海へ戻ります。

枯渇と空腹の旅。

この海への帰還が最も危険で、海に戻れず力尽きるオスは多い……。

 

 

その後もラストブリザード、カモメの襲来など様々な苦難が襲い掛かります。

シナリオとしても素晴らしいですし、見た目も可愛く傑作と言えるでしょう。

 

 

アース

 

生き物……。

そう、この惑星も、生物である!

 

地球を一つの生命と考えた場合、こんなに美しい星は無い!

そんなガイア仮説を、映像化した作品。

 

か、どうかは知りませんが、そんな気構えがある作品です。

山、海、砂漠、動物……映像がとにかく美しい!

そして、力強い

 

冒頭、可愛い白熊一家が出てきて、子熊の愛らしさに心を打たれますが、本編の狙いはそこではありません。

 

うねりを上げる氷河。

 

まるで生き物のように、蠢く氷の映像が次々と映し出されます。

氷が、怖い。

まるで生き物……。

地球が生き物として動く様を、実際の映像で見せています。

「こんな世界で、あの可愛い子熊はどうなったのか?」

自然界の厳しさ、地球そのものの怖さ、生と死……。

 

文学的な視点からも楽しめる一作です。

 

地球、凄い!

 

 

 

オーシャンズ

 

今回、本当は軍事系や都市伝説系も紹介したかったのですが、生き物シリーズにしました。

決定打は、この作品。

これ、外せないんです。

 

先ほどの「アース」と、次の作品も欠かせないのですが、海系の一番はこれ

予算が掛かっているだけあって、映像が綺麗!

 

そして、迫力満点の動物達の生き様!

 

注目は最初の1シーン。

冒頭は先ほどの「シャーク」にも同じ場面があります。

カタクチイワシの群れを狩りするサメ、イルカ、鳥たちの映像です。

ぶっちゃけ、これは定番ですので海洋系だと度々見ます。

 

ですが、映像の美しさと迫力は、本作が圧倒的!

 

海鳥コワっ!

ってなる作品は、本作くらいです。海鳥とは、ミサイルだったのだと知らしめられます

 

イルカ、鳥、いつの間にか参戦しているサメ……。

そして最後に大ボス登場!

 

クジラ!

 

クジラが、イワシの群れの丸のみします。

これ、クライマックスのやつやん!

 

役者が全て揃った最高の1シーンが、冒頭で惜しげもなく披露されます

クジラが豪快に食い散らかした後、遅れて飛び込んだ海鳥が

「あれ? エサ、無いんっすけど?」

っみたいな可愛い映像も大好きです。

この場面、たぶん百回は観ました(笑)

 

全体的に素晴らしい映像なのですが、語り口が子供向けで、自然には慄然として存在する「生と死」のニュアンスは控え目です。

本作の前に、「アース」でその辺りを整えるのがバランスが良いですね。

 

 

ウォーキングwithダイナソー

 

恐竜。

男子は皆、戦艦と銃と車と恐竜が好き!

鉄板ですね。

知らない方は必見です。

 

恐竜時代へ、タイムスリップ!

 

本作の特徴は、ナイジェル・マーヴェンという無敵のオッサンが、地球の歴史を行き来しながら当時の恐竜やら生物と出会い、また、ほぼ無傷で生還するところにあります。

10年以上前に、ニコニコ動画でも散々ネタにされました。

 

地上最強の生物とは、ナイジェル・マーヴェンの事ではないか?

 

という具合です(笑)

そのようにネタにされるのも、本作が際立って良作だからです。

恐竜のCG映像が極めてリアルで細かく再現されており、オッサンの語る科学検証にも説得力があります。

リアルとファンタジーの狭間にあるような作品

 

そもそも恐竜って、そういう生物ですよね?

 

恐竜や太古の生物って、化石だけが残っていて、その全てが骨です。全部の骨ではなく、一部の骨です。

それを現代人が勝手に妄想しているのが、恐竜。

リアルだけど、ファンタジーなのが恐竜です。

 

この構造を見事に取り入れた夢のある、わくわくが止まらない作品です。

 

恐竜ドキュメンタリーは数多にありますが、ファンタジーも組み込んだ作品は多くないです。

いや、ありますが(龍が実在したと科学的根拠を持ってファンタジーしている作品もあります)、中でもビッグヒットとなったのが本作です。

 

下手な恐竜パニック映画を、軽く凌駕します。

 

シリーズ物で、恐竜だけではなく海洋生物編もあり、時間が許すならば幾らでも観てしまいます。

笑えるし、学べるし、リアルだし、ファンタジーしているし……。

悪い要素が見当たりません。

 

この夏、恐竜展覧会にお子様を連れていけなかったお父様!

これを見せて下さい。

まぁ、実物の展覧会の方が子供の反応は良いですが、それに匹敵する楽しさを伝える事ができるはずです。

 

恐竜は、やっぱり楽しくなくては! ね!

 

 

海に偏っていますが(笑)、陸編もあります。

 

 

 

シャチ 優しい殺し屋

 

最後はシャチ!

私が最も好きな、海洋最強生物!

シャークにて「海洋の覇者」とか書かれていますが、はっきりいってシャチにとっては只の魚です。サメなんかひっくり返してしまえば終わり。しかも、捕らえたサメの肝臓した食わないという余裕っぷり……。

 

あの流線形の美しい体躯、白と黒のコントラスト、狩猟能力、頭脳、社会性まで持ち合わせる、まさに最強生物。

 

その人気から、数多のドキュメンタリーが存在します。

本作はかなり研究者目線ですが、面白いです。

 

奴等に、狩れない生物はいない

氷の上のアザラシ? そんなの、波を作って落としてしまえばいいじゃない!

毒のあるエイ? 頭を咥えてひっくり返せば、尻尾は届かないじゃない?

 

狩るとは、頭脳戦だ!

 

ニシン(魚)の獲り方も凄すぎる。

 魚群を水面へ誘導して逃げ場を奪い、尾びれビンタで一網打尽 

魚群を目掛けて特攻するとか、サメ程度の二流がやる狩猟方法なんです。

シャチは追い込み漁なんです。(しかも、これはあくまでパターン1。パターン2は音波で狩猟……。どんな裏技やねん)

人間以外でクジラを狩猟できる唯一の生物でもあります。しかも、唇しか食わない……余裕っぷり。

 

本作での見所は、もう一つ。◀重要

 

障害を持った一匹を、チームで守っています。(餌を分ける)

知能が極めて高い為、人間と変わらぬ社会性もあるのです。

また、人と同じく感情を持つ生き物でもあります。

 

陸の人類海のシャチ

今、世界は哺乳類が支配している!

 

 

 

まとめ

 

ドキュメンタリーの良いところは、子供と観れるところにあります。

ジャンルとしてはドキュメンタリーと一括りにされますが、やっている内容は作品によって異なります

猫の不思議を追求する作品、サメの容姿を褒めたたえる作品、自然の壮大を伝える作品、地球の力を伝える作品、ファンタジーとしてのリアルを追求する作品……そして最強!

 

これらをどう解釈し、どうお子様へ伝えるのか? 

 

親父の腕の見せ所でもあります。

誰でも観られる作品だからこそ、無数の考え方を提示できる良き媒体がドキュメンタリーでしょう。

 

己の心を癒すに加え、付加価値の高いジャンルですので、是非、馬鹿にせずに観て欲しいです。