今回はアニメソング、オープニングを語っていきます。
ランキング形式にしていますが、正直、どれもが素晴らしいので序列は無視してください。
ランキングに際し、基準を設けます。
・オープニング(以下OP)が与えた影響力の大きさ。
・このアニメといえば、これ! 内容は知らないけどOPは知ってる!
この二つが基準です。
OPにより格上げされた! と明白に分かる作品が対象になります。
挿入歌、EDは考慮しません。
この基準で、以下が次点作品です。
・少女革命ウテナ
これ、ランキングから除外するかは本当に迷いました。
ウテナは好きすぎる作品の一つで、「最もバランスが良い作品」のトップです。
話たいことだらけですが、音楽と映像インパクトいう意味では挿入歌の「絶対黙示録」の方が上です。
戦闘への入場シーンであれほど痺れるシーンは、アニメ史上屈指です。
でも、OP限定で語るアニメではないので外しました。
いつか絶対に話します。
本当に大好きな作品です。
・カードキャプターさくら
今回は次点作品の方が豪華かもしれません。
カードキャプターさくら(以下、CCさくら)も、時代を作った作品の一つです。
ランクインさせたかったですが、「例のアレのOP」に比べて印象的なOPではなかったので、次点となりました。
あぁ「例のアレ」はセーラームーンです。
・スラムダンク、ドラゴンボールなどなど
アニメ化以前から爆発的な人気があった作品は除外します。
ワンピースとかナルトとかもそうですね。別にアニメのOPとか関係なく人気作なので……。
これを言い出すとキリが無いです。
・名探偵コナン
これも同上。アニメOPの出来不出来は関係なく売れてます。
「アニメ<音楽」となった作品の代名詞がコナンで、OPがミュージシャンの広告用MVになってしまった作品でもあります。
コナン以前にもありましたが、その代表作はランクインさせました。(「るろうに剣心」です)
ですので、コナンは外します。
作者と同じ鳥取県出身の私としては苦しい選択でした。
あと、「ゲゲゲの鬼太郎」も入ってません。
作者と同じ鳥取県出身の私としては苦しい選択でした。
・ダンベル何キロ持てる? バジリスク 武装錬金
この辺りも入れていません。
OPは素晴らしく、OPだけで売れていると言っても過言ではないです。
でも、OPのみで……っていうのも密度が低いので、中身の売上高も考慮しています。
あ、「バジリスク」こと「甲賀忍法帖」はめちゃくちゃ好きで、「忍法帖シリーズ」や「魔界転生」の山田風太郎先生は好きすぎるので、また別で特集します。
でも、パチスロのイメージが強すぎるので、今回は外します。
という事で、ランキングしていきます。めっちゃ悩みました。
38位 プリンセス・コネクト 『Lost Princess』
早々にぶっこんで、スイマセン……。
これ、ソシャゲ(スマホゲーム)です。アニメ化もしたのでぶっこみました。
人気のソーシャルゲームですので、やっている方は知っているはずですが、していなければ知らないはずです。
私が現在唯一やっているゲームです。
やっている理由は、OPが良いから。
プリコネのOPって中毒性がある上にストーリーへの期待感も高まるので、OPとしては傑作だと思います。
37位 けものフレンズ 『ようこそジャパリパークへ』
低予算にミステリー要素を加えただけで売れてしまった、奇跡の一作。
売れたのは、偶然だと思います。
それを物語っているのが、このOP。
本来の子供向け目的と、ストーリーに込めた大人向け要素が乖離しています。
でも、この奇妙なバランスが異質を生み出しました。
妙な違和感が話題となってムーブメントへ発展します。
その一因であるOPは、外せないなーって感じです。
36位 蒼穹のファフナー 『Shangri-La』
個人的な好き枠です。(以下、個人枠)
歌唱力が高い歌手が好きなんですよ。次にあげる作品も同じ理由です。
このシナリオはかなり面白いのですが、流行り具合としては微妙でした。ちょっと癖が強い。
でも、スタッフは超豪華です。(冲方丁さんも脚本に参加してます)
力がある人達が作った、力のある人が歌ったOP。
実力派という言葉が合う作品です。
色々話したいので、また特集組みます。
35位 ブレンパワード 『IN MY DREAM』
「蒼穹のファフナー」と全く同じ理由でランクインさせました。
一つ上の順位にしたのは、OP曲の凄まじさ、であります。
脳の血管がブチ切れるんじゃないか? くらいにハイトーンで歌い上げています。一聴の価値ありです。
こちらも実力派の豪華キャストなのですが、アニメ自体は富野監督(ガンダム監督)の謎理論が全開だったので、評価は高くありません。
富野さんがワールドを発動している! って感じ。
そんなマニアック性を吹き飛ばしたのが、OPの素晴らしさ。
曲の凄み!
爆発的な歌唱力をこれでもか! って程に解放しています。
しかも、この曲はメタルです。
メタルの抑圧された苦しさや、暴発的な解放感も全てありました。
メタルマニア的な見解ですが、本作はこの曲に救われていたと思っています。
34位 けいおん 『Cagayake!GIRLS』
ここから京アニが続きます。
オープニングって、アニメの顏なんです。
でも意外と「顔だ!」って意識されている作品は少ない気がします。
意識はしているでしょうが、実体化していない?
本作「けいおん」は、完全に意識されて作られています。
このアニメは「女子高生、オシャレ、ロック」なんだよ! って、ちゃんと表現されています。
中身ストーリーが緩慢なのですが、それもまた女子高生。
オタク文化も含めて、特殊な日本のアニメ形態を表現するにはベストなOPでした。
私も、中身は所々すっ飛ばして見ていましたが、OPは毎回ちゃんと見ていました。
33位 らきすた 『もってけ!セーラーふく』
んん。
もうちょい順位をあげたかったです。
「歌詞が、何いってるか分からん」シリーズです。「けいおん」もそうですが、この流れは「らきすた」からかな?
京アニのお家芸みたいにしたのも、本作です。
私史上初めてですが、「OPで引かれて、本編を見た作品」です。
こんな経験は初めてでした。
まさに、衝撃!
それまで、曲と映像が合っていないアニメが普通だと思っていたのですが、本作は曲に合わせて映像が作られています。
だから、ビシ! っと絵が決まる。
見れば分かります。
こういうのって、ディテールの拘りなので、ここまで細部にこだわった作りをしてるよ! って主張で、本編もちゃんと拘って作ってありました。
OPで製作者の意向を伝えるパターン。
その源流になっていたと思います。
で、今回は「OP」なので除外しましたが、「涼宮ハルヒ」のエンディングがハマったのが、本作のOPの起源なので、ハルヒのED→らきすたOP→けいおんOP と見ると、時代の流れが理解できます。
32位 飛べイサミ 『ハートを磨くっきゃない』
飛べ!イサミforever 最後の夏休み /NHK出版/佐藤竜雄
京アニ編終わり。
少し懐かしいところに行きます。
本作のOP今日はジャニーズ事務所のTOKIOです。
「忍たま乱太郎」の光GENJIと迷ったのですが、こちらで……。
この当時のTOKIOって全然知名度が無かったのです。
男闘呼組の弟分みたいな感じで、子供人気って感じではなかったです。
でもこの曲が大きく変えたと思います。
老若男女に受け入れられるバンド、アイドル、スーパースターへ駆けあがる一つの契機だったと思います。
本編も好きでしたが、OPの印象は凄く大きかったです。
因みに、当時の土曜日TVアニメのリレーが「飛べイサミ」→「忍空」→「セーラームーン」→「スラムダンク」なんですよね……。
このラインナップでもTOKIOは輝いてました。
31位 AIR 『鳥の詩』
やっぱり京アニ。
極端にお涙頂戴へフォーカスした作品で、一時代を作りました。
OP曲も当時爆発的に人気が出ていたニコニコ動画で流行しました。
本当はOPだけ取り上げて……云々のアニメではないのですが、構成がよく分からんので今後取り上げないと思いますので、今上げておきます。
上述のアニメにより京都アニメーションの時代になるのですが、京アニムーブメントの始まりっておそらく本作です。
それを牽引できるだけの良いOPでした。
30位 ぼくらの 『アンインストール』
この辺りもニコニコ動画で流行った感じです。
殺伐とした無感情の歌い方が、本編の内容と見事にマッチしていて素晴らしいOPでした。
本作は、一見、こども達がロボットに乗って戦う王道ストーリーに見えますが、ロボットに搭乗すると必ず死ぬ、子供達が戦わないと人類が滅びる。
という鬱要素設定が付いています。
作品のシナリオが暗鬱で、問題のありそうなテーマです。
この強烈な設定を予感させながら、ほのかに薄める鬱蒼とした雰囲気が良いOPでした。
(続く)