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おすすめランク B
こんな人におすすめ ⇒ 競馬好き。アニメ好き。どちらかに当てはまる人は必見(でも2期から見てね)
ストーリー | |
映像 | |
キャラクター | |
思い出 | |
総合評価 70点 |
【あらすじ】これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が
遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!(「公式」より)
今回は感想というより、私の思い出を話します。完全に余談です。
先ほど「ウマ娘 2期」を語りましたが、2期の方がクオリティが圧倒的に高いので、1期において物語として語る事はあまりありません。
構成もストーリーも今風のストレスフリー作品です。
只、競馬好きにとっては「1期」の時代は重要なのです。
この時代を1期に持ってきた制作サイドに「分かってますね!」と伝えたいです。
と言う事で、今回は只々競馬を語るだけの記事なので、興味ない方はスルーして下さい。
思い出
競馬ブームって、現状「二度」とされています。
・ハイセイコー時代
・オグリキャップ時代
この二度です。
只、「いやいや、ここの時代もでしょ?」という競馬ファンは多いと思います。
この議論で真っ先に上がってくるのが
「ディープインパクト」
「99年」
そして、「今!」
この三時代は「ブーム」と言っても過言ではない盛り上がりがあります。
「ディープインパクト」は言わずもがな。現状、【史上最強馬は?】 アンケートを取ったら、きっと1位になります。ルドルフと一騎打ちとなるはずです。この2頭が「無敗の三冠馬」という称号を持っています。
圧倒的な力で無双しまくった馬が、ディープインパクトですね。
そしてディープの子が、「親子二代で【無敗の三冠馬】」となります。
半年前の話です。それが、息子「コントレイル」。
親子二代での「無敗の三冠馬」は、2期の題材にもなった「シンボリルドルフ」「トウカイテイオー」親子でも達成できなかった偉業です。
「コントレイル」の偉業と共に、「ディープインパクト」がルドルフを正式に超えた瞬間とも言えるかもしれません。
更に、去年は最強牝馬「アーモンドアイ」が居て、ジャパンカップでの「最強」と「無敗」の戦いは激熱でした。
歴史に名を残す名馬の対決って、実はそれほど多く無くて
「あぁー、あの対決見たかったなぁ」
なんて事は度々あるのですが、それが実現した数少ないレースが、去年(20年)のジャパンカップです。
然しながら、コロナ影響化もあり観客が競馬場に足を運べなかった事もあり、ブームには至っていません。十数年に一度の「無敗の三冠馬」であり、ウマ娘がこれだけ流行っているのに、知らない人の方が圧倒的多いです。
コロナさえなければ……という苦いシーズンですね。
ディープ時代と今現在は、「ブーム」の内には入れられていないのですが、その理由は「波及効果」が薄いからです。
個人的には、ディープ時代は「ブーム」でいいんじゃない? とも思うのですが、その他(競馬以外)での影響がやや少なかったのでしょうか。
オグリキャップ時代のように、オグリ馬人形が爆発的に売れた! ゲームセンターのUFOキャッチャーが全部オグリ馬人形! みたいな珍事は、ディープ時代には無かったでのす。
逆に、「波及効果」が素晴らしかった時代もあります。
それが「90年代」です。
これはゲームの影響です。「ウイニングポスト」「ダービースタリオン」などの競馬ゲームが売れ、また名馬が多数輩出された上、数々のドラマがあったので安定的に人気がありました。
物語としては「90年代」が最高に面白いです。ウマ娘でも、1期、2期共に「90年代」です。
今尚語り継がれる伝説……、も、ほとんど90年代です。
とはいえ、「それはオグリが居たからでしょ?」というのも、確かに事実です。オグリキャップのブームが89年です。オグリが競馬を盛り上げたからこその90年代だ! ってのは一理あり、だから「ブーム」とは言われないんですよね……。
ですが、90年代は本当にアイドル馬や伝説、激熱対決が多かったです。その集大成ともいえるのが「99年」。
ウマ娘1期の時代なのです。
因みに、私はこの時代から競馬を見始めました。(だから「思い出」です)
(閑話休題)
当時の印象は、やはり「ダービースタリオン」が流行っていました。ダビスタを窓口にして私や周囲の男子は競馬を見始めました。友達の家に行って、みんなでG1レースを観ていました。
この頃は中学生でしたが、そうやって子供達が家に集まって「競馬を見る」なんて、その後あったのかな? たぶん無いでしょう。
これは社会現象と認知しても良いと思いますし、この時代を「ブーム」とする方は多いですね。
さて、ではこの「99年」が、何故に人気があったのか?
【集大成】だからです。
90年代は激動でした。
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「91、92年。メジロマックイーン、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ライスシャワー(アニメ2期)」
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「93年。BNW三頭政治(ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケット)」
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「94年。ナリタブライアン三冠」
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「96年。マヤノトップガンVSサクラローレル」
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「98年。サイレンススズカ覚醒」
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「99年。最強世代」
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「00年。世紀末覇者、テイエムオペラオー」
かなり省いてもこのラインナップです。これが2年ないし1年毎に伝説を起こすんです。もう90年代だけでウマ娘安泰です。お疲れ様でした! って感じです。
実馬達の名演もさることながら、背景には家庭用ゲーム機の普及があったりなど社会情勢も影響を及ぼします。
双方の沸騰が頂点にて交わったのが「99年、最強世代」です。
【日本総大将】スペシャルウィーク
【早熟の天才】グラスワンダー
【怪鳥】エルコンドルパサー
(あとセイウンスカイとかキングヘイローとか、名馬揃い)
兎に角、熱いレースが多く、それぞれの馬に感情移入できるだけのドラマがあり、かつ私の歴代一番好きな馬であるエルコンドルパサーが海外でも活躍しており、あっち観たりこっち観たり毎週が大騒ぎでした。
エルコン大好きですが、グラスワンダーとスペシャルウィークのグランプリ(宝塚記念、有馬記念)も大好きです。99年、有馬記念は【私の選ぶ有馬記念】の第2位です。(一位はやはりトウカイテイオー)。
「やっぱり最後はこの二頭! 最強の二頭!」という名実況は生涯忘れません。(有馬記念でのスペVSグラス)
※この年の有馬は、マジでヤバイです。名馬揃い。三着が次年の覇王、テイエムオペラオーというのも好きすぎる要素です。
宝塚記念の実況「強いのは強い!」
これも一生忘れません。(こちらもグラスワンダーとスペシャルウィークの一騎打ち)
激熱の対決が毎週起きていました。
もっと言いますと、そんな最強世代を蹴散らしたアイドルホースが居ます。
サイレンススズカです。
「伝説の毎日王冠」では、愛するエルコンドルパサーをフルボッコにしてくれました。グラスワンダーもボコられました。
五歳時サイレンススズカは、歴史上をみても最強です。
そして、語りたくない……思い出したくも無いトラウマ、伝説中の伝説「98年 天皇賞(秋)」もあります。
ドラマに継ぐドラマが毎年起こり、その中で「最強世代」が激走を繰り広げた99年は、ブームだったと言い切りたいです。
そう、思っている競馬ファンは、かなり多いはずです。
証拠に、競馬には「顕彰馬」という、所謂「殿堂入り」がありますが、これは競馬雑誌や有識者へのアンケートで決められます。
この投票は、ほぼ毎年「エルコンドルパサー」と「スペシャルウィーク」が1位、2位を独占しています。たまにディープインパクトや大好きなウォッカとか入ってきますが、それでも二位、三位はいつもエルコンかスペです。
有識者が観ても、時の勢いから観ても、やはりこの時代は凄かったのだと再認できます。
ウマ娘、そこをメインの第一期に持ってくるのです。
「分かってるね!」
と、私はなりました。
その後の二期でルドルフでもオグリでもディープでもなく、「トウカイテイオー」を持ってきたところも、
「分かってるね!」
となりました。
ですよね? そうでしょ、競馬オジさん達。
因みに、私は競馬ガチ勢ではありません。人生の所々で競馬見ている人です。
そういうにわかに毛が生えた人を作品へ誘導できるのですから、やっぱり競馬は面白いですし、その面白さをちゃんと伝えられている作品だと思います。
1期の質は兎も角、2期ではぶち抜いてきましたし、本気の人達が集まって本気の作品を目指したのだと伝わる、良作でした。