honto
おすすめランク A
こんな人にオススメ ⇒ 刺激(グロテスク)と超展開の激しい漫画を読みたい方
ストーリー | 3 |
構成 | 3 |
画 | 3 |
キャラクター | 3 |
総合評価 75点 |
あらすじ
「悪魔」という存在が日常にいる世界。
主人公のデンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によってポチタと共に殺害されてしまう。
ポチタはデンジの血を飲んで蘇生し、契約と引き換えにデンジの心臓となる。復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。
デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。
(ウィキペディアより)
昨今、漫画業界で話題のネタといえばこれ。
「チェンソーマン アニメ化!」
しかもアニメ―ジョンはまたもMAPPA。
これとか
これとか
作っている製作会社です。
話題の中で先日発表されたこのPV↓
クオリティ……映画かよ!
格好良すぎでしょ(笑)
こちら二日間で500万再生されまして、俄然期待と話題を呼んでおります。
そんなブーム直前の「チェンソーマン」を、今しがたおさらいしておきましょう。
本日のポイント
では、一つ一つ見て行きます。
本作は週刊少年ジャンプで連載されていましたが、過激なシーンが多く、ヤングジャンプとかの方が合いそうな作りです。
現在11巻で一部完結しておりますが、2部はジャンプ+で連載らしいです。
ジャンプのWEB(アプリ)版で、こちらでも独自の漫画連載を行っています。
原作者の藤本タツキ先生はもともとこちらの連載作家で、「ファイアパンチ」という作品を連載されていました。
コチラ
この頃からスタイルが一貫しており、グロテスクと超展開が有名です。
「アンチ・ジャンプ」を掲げて革命的な漫画を創作されています。
アンチ・ジャンプテイストのままジャンプ本紙に乗り込み、話題をさらいました。
一般的なジャンプ漫画とは一線を画し、グロテスクなシーンが多いです。
グロテスクですが爽快感があり、深いシナリオも相まってカタルシスもあります。
展開もスピーディで、何より読者の想像を超える超展開が待っているので、読む手が止まりません。
超展開ですが、後述するキャラクターの性格などが綿密に伏線しとして組み込まれており、大人でも飽きない作りになっています。
内容の過激さに賛否はあるやもしれませんが、人気を博したのは事実であり、あのシーン、このシーンがアニメでどう表現されるのか、今から待ち遠しいですね。
特に、海外からの人気が高いようで、確かに海外式のスプラッタが多いので、ハリウッドのゾンビ系が好きな方も読みやすいかと思います。
只、ちょっと過激が過激なので……子供に読ませるには難しい判断があるかもしれません。
この配慮から、次回はWEBの「ジャンプ+」なのでしょう。
ebook
本作の特徴の一つが、主人公にあります。
一般的なジャンプにありがちな、熱血純粋少年ではありません。
如何せん、初めの生きる目的が「朝食パンを食べたい」、次の目的が「女の胸をもみたい」、次の目的が「童貞卒業したい」だけです。
これだけの目的で生きています。
勿論、ここに説得力をつける為に序盤で「食うにも困る生活」を送っていたとありますが、それにしても簡素です。
只、この思想にもちゃんと意味があります。
生きるとは、実に単純な行動で成立する。
それなのに、人はこれを複雑にして首を絞め合っている。
そうした思想が背景で脈々と流れており、表面ではなく、物語全体で何か深いものを感じさせる作りになっています。
単に過激描写だけではなく、訴えかける何かがあるのも、本作の魅力の一つと言えるでしょう。
とぼけているのか、何も考えていないのか、一見すればおバカに見える主人公ですが、あまり見かけない独特な主人公になっていました。
加えて、11巻という巻数も良かったです。
本作、よくみかけるパーティ物の形態を取っているので、長くしようと思えばいくらでもできます。仲間の一人一人の話を作れば良いだけですから。
ですが、この方法だと主人公が霞ます。
近年のジャンプの傾向ですが、これを回避してよりコンパクトに主人公重視のストーリーにする方法が増えてきました。
個人的には、この方が好きです。
作家さん達はその都度、連載勝ち取りバトルをしなければならないので辛いでしょうが、その分ストーリーに密度が出て、読者が迷子にならず、強いインパクトを残せるようになっています。
特に本作は衝撃がメインの演出ですので、11巻で書き上げた事でキレ味抜群の内容に仕上がっていました。
11巻完結なので、今日一日で読めちゃうところも、読者としてはありがたいですね!
主人公以外も個性的なキャラクターが多いです。
特に主人公とバディ(コンビ)を組む「パワー」という女性キャラが魅力的でした。
女性(?)というか、悪魔なので、存在そのものが常識からは外れていて、普通ではありません。
おバカというより、獣テイストで描かれております。
パワーと主人公デンジの掛け合いが愉快で、殺伐とした世界観をほどよくほぐしてくれています。
また、「マキマ」というヒロイン? というか、五条悟(呪術廻線)と同じ最強属性のキャラも良かったです。
感情が薄く、上から目線のお姉さんです。
この性格も、後々に伏線回収されますので、最後まで読んで欲しいなぁと思います。
非常に刺激的なシーンが多く、今からアニメ化が楽しみです。
呪術の次のブームになる可能性大なので、今から波に乗る準備をしておきましょう。
呪術が流行ったのですから、まず間違いなくきます!
いや、来てます!
と、お昼休憩の話題に上がるまで、もう数日です。
ドヤ顔で応えられる準備を始めましょう!