今日の映画 パーフェクトストーム、ディープインパクト他 レビュー感想

パニック系のパニックSF。まとめて数作品レビュー

沢山あげるのであらすじは短め。まぁ、そんなに大差ないです。

ジオストーム

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あらすじ
遠い未来、人類は天候を支配する衛星ネットワークシステムを開発し、完全に天候の制御に成功していた。しかし、そのシステムの暴走により、人類滅亡クラスの嵐が発生してしまう。

評価 C+

 

この手のやつは基本的に全て構造が同じで、オーバーテクノロジーで天候制御とかが暴走して、やら凍結が始まります。

で、パニックになって、それをヒーローみたいなオッサンが救ってちゃんちゃん、って感じでハッピーエンドですね。

本作も全くその通りの筋書きです。見新しいものは皆無です。

特にスカっとするシーンも無いですし、いつものハリウッドのクライシスSFです。

強いて良い点をあげれば、主人公二人体制で、宇宙ステーションと地球側の双方の状況を説明していたのは目新しいと思いました。

なのでC+。

たまーに、こういうの観たくなりますよねー。ぐらいの作品

 

 

ムーンフォール

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あらすじ
突如、月の軌道が変わって地球に落ちてくると判明。どうする人類

評価 C

 

この手の奴の巨匠ローランド・エメリッヒ作品。他作品の紹介を今後するとも思えないので、まとめて評価だけつけておきます。

「インデペンデンスデイ」評価 B

「デイ・アフター・トゥモロー」評価B+

「ムーンフォール」」評価C-

「GODZILLA」評価B+

たまに見たくなるジャンルの巨匠ですので、似たような奴が沢山あります。

とにかく、莫大な予算を使う割に、中身の無い作品が多いので脳をからっぽにして綺麗で迫力のある映画を観たい場合におススメです。

因みにエメリッヒ版ゴジラはけっこう好きです。

内容もそこそこ観られる作品は「デイ・アフター・トゥモロー」かと思いますが、過度な期待はしなくてもいいです。

本作「ムーンフォール」は、もはや制作陣の脳みそが中学生になってしまったのか? というほど中身が無いです。アイディアもくだらないです。いつも通り凍結しますし。

そういうのが観たい時ってありますよね? そんな時におススメです。

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パーフェクト・ストーム

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あらすじ
マグロ漁船が調子に乗って遠くまで足を伸ばしたら、史上最大の嵐にあって全滅した。

評価 B+

 

本作、2000年の作品。22年も経ちました。先ほどまでのSFとは違って、至って自然な災害でも海難事故を扱っています。

個人評価は高いのですが、この手のいくつか弱点があって評価が低くなる傾向があります。

が、本作と次の作品はぶっちぎって好きです。

構造はシンプルで、人間が欲を出したら嵐から逃げ遅れた。嵐が去るのを待っていたら折角の大漁にマグロも腐ってしまい、遠征した分が借金になってしまう。だから、嵐につっこむぞ! 

って感じ。豪が深いところも面白いです。

ここです。小さな漁船で嵐にツッコむとか常人は考えません。絶対に死ぬので、金と天秤にかけている時点で意味不明です。こういう普通では考えられない思想が、どこかで入りこんできます。そうしないと先に進まなかったりする。

なので、嫌いな人が多いのですが、上述していますが、この手のパニック、クライシスは脳をからっぽにして観るものです。

もしくは制作サイドの脚本能力を鑑みるなどの配慮をしたうえで、ようやく楽しめます。そんな苦労してまで観たくない人は、まぁ、別に観なくてもいいです。得られるものは皆無なので、観る必要がないです。

とはいえ、本作は前半にけっこうドラマ的な仕込みがしてあるので、ラストで海に投げ出された主人公が波に飲まれるシーンは泣けました。

なので、さっき上げた作品観るくらいなら、こっちの方が良いです。

 

ディープ・インパクト

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あらすじ
惑星が地球に振って来る。どうにか止めないと人類滅亡だ!

評価 B+

 

似たような作品に「アルマゲドン」があります。発表時期も同じです。実は、誰かが書いた脚本が二つの制作会社で同時に使われたのでは? と言われています。

それくらい内容は酷似していますので、この疑惑はたぶん本当でしょう。

とはいえ、同じなのは脚本の1稿2稿あたりでしょうし、最終的に演出する人が異なれば、こうも仕上がりが異なると再確認できますね。

個人的には、こっちの方が好きです。

というのも、「アルマゲドン」は至って普通のパニック映画なんです。災害が起きて、人間が逃げ惑い、ヒーローが惑星に自爆特攻する、っていういつもの流れ。

本作も同じっちゃ同じですが、人類全体というより、細かい人々に視点が分けられています。

この状況下で人々はどう生きるのか? という人間ドラマをベースにしているので、日本人はこっちの方が好きだと思います。

特にポスターやDVD表紙にもなっていますが、本作は実際に隕石が落ちて大量に人類が死にます。

こういう所をちゃんと描写して、この後人類はどう生きていくのか、と繋がってくるのでドラマ性が高く面白かったです。